2011年09月05日

自転車の免許

自転車に乗るための免許って必要でしょうかねぇ。少し考えてみました。

いまの日本では、幼稚園児から高齢者まで幅広い年代が自転車を利用しています。

安全面ということで考えるならば、自転車は排気量50t未満の原付と似ている面が多いとは思います。だから原付免許に準じた免許制度をという発想も十分に意味のある話です。


【まずは、自転車の免許制度を新設するという話】

原付は16歳以上でしたっけ?高校生ですよね。漢字も読めるし、テストだって現状のままでOKでしょう。自転車の場合に免許制度を採用するとなると、中学生以上でOKなのかも知れません。

しかし、幼稚園児や小学生にどういった制度を適用するかというのは、非常に難しい問題として残ると思います。色々考えると、小さな子どもは免許不要とならざるを得ないのかも知れません。

でもねぇ、小学校6年までは自由に乗ることができていた自転車なのに、中学生になった瞬間に免許が必要となるのは、実際に施行しようとすると難しいですよ。毎年春休みに新中学1年生が一気に免許取得しようとした場合、どこで実施するのでしょう。

ごく簡単かつ、非常に重要な点だけをA4用紙2枚くらいにまとめたものを事前に配布して、春休みに勉強しておけ!と指示。単独で配布すると余計な費用が発生するから、教科書と一緒に配布で良いんじゃないの?警察の監修のもと、社会科の教科書を作る会社が一緒にプリントも作成したら、どうかな?
そして始業式の数日後に15分くらいのペーパーテストを実施するとかなら可能でしょうか?学校の先生が採点する必要はない。そのまま全部を警察に渡し、そっちで免許を発行してもらうだけ。

安易に考えると、まあ全員合格でしょう。
でも例外というのはいつでも発生するもんです。万が一にも不合格となったら、再テストはどうするんだ?というのは切実な問題です。地域によっては、ほぼ全員が自転車通学という学校も少なくないからです。不合格になった生徒だけ、警察署の免許センターに出向く?それじゃダメでしょう。
学校内で、補習のような形式を採用する?誰が講師を引き受けるの?

これについては通信教育方式しかないような気がします。不合格者には、新たなテスト問題を送付し、それを送り返すような方法。合格するまで何度も繰り返す。これしかないのでは?

あっ! 自転車の免許は不要だって人は、もちろん受けなくてOK。


こういう方法だと警察なり免許センターなりの仕事が増える?そんなのは当然のことです。それが行政側の仕事でしょ。

ところで費用は? 交通安全を知る・身に付けるという観点から、大きく大きく考えて義務教育の範囲内としましょうか。だから受ける側の費用負担はゼロかな。まぁ元は税金ですけどね。不合格者が返送するときの切手代くらいは、自己負担で良いのかもしれない。
どうして義務教育なんていう話を持ち出したのかと言えば、中学1年の時点では免許不要と思っていても、大学生とか社会人になって必要になることもあるはず。これはもう義務教育の範囲を外れているので「有料化」するという話につながるわけです。


さて、免許とした場合には「更新」をどうするのかという問題が残ります。そりゃまぁ確かに、道路交通法は時々変更されたりするわけですし、最新の内容を理解しておくことは重要でしょう。免許制度を採用して更新となれば、その時々に応じて自転車利用者に伝達することができます。

高校に入学するときでしょうか?でも高校に行かない人もいます。ゼロではありません。だから中学入学と同じ方法では、その仕組みから外れる人がいることを考慮しておかないとマズイわけです。でもまぁ今度は高校生です。警察署に自分で出掛けるというのはアリかなとも思います。

その次は大学に入るときでしょうか。
これも高校入学時と同様というか、そもそも中学1年の時点で免許を保有しなかった人は、いつでも随時、警察で簡易テストを受けることが可能とかしておけば良いのかも知れません。ただし車の免許と違って有効期限に工夫が必要かも?あるいは有効期限「前」の更新が可能としておくとか。

一律に3年有効としておくと、中学2年とか高校2年で自転車免許を取得した人はどうするんだという点が面倒になります。高校入学時や大学入学時に、有効期限の1年以上前でも更新可能にしておけば良いんじゃないでしょうか。そうすれば他の多くの人と「一緒」にできるので、面倒が少ないはずです。
もちろん、他の人と一緒じゃなくて、期限になったら自分で警察に出向くのもOKとしておけば、個人の自由な選択は担保されますしね。


ここまで、何やらうまい事まとめたような気になっておりますが、とんでもない問題点が残っています。同じ年齢のほぼ全員が、3年ごとの毎年3月に更新です。すごい人数です。そしてこの制度施行後3年以上経過すれば、毎年3月に一極集中です。これは無理があります。中学、高校、大学まではいいとします。学校という建物=場所を確保することが可能だからです。でもそのあとは?どこで?こんな大人数なのに。

車と同様に、誕生日まで有効という方式をどこかで採用するしかありません。高校入学時に取得したものは、高校卒業後の最初の誕生日まで有効。誕生日が近づいたら警察署に行けというのが1つの案。つまり大学入学時の全員一斉更新はなし。浪人する人もいるしね。

もう1つは、高校入学時に取得したものの有効期限が次の誕生日まで残っているというところまでは同じだけど、やっぱり大学入学時に一斉更新する方法。ただし発行される新しい免許の有効期限は、それぞれの人ごとに異なっていて、3年後の誕生日まで。すぐ上にも書いたけど、浪人とかは自分で警察署へ。

その先は、車の免許と何も変わらないよね。


はい、はーい。ここまでが免許制度ありの話ね〜。



【次は免許制度なんて不要ってお話。】

ある意味、現状と、ほとんど何も変わらない。

確か、ずいぶん前にもここに書いたような記憶があるんだけど、自転車購入時に「安全講習の受講証」を提示しないと、売ってもらえないという仕組み。

幼稚園、小学生は提示不要。親がきちんと子どもに説明するってことで終了。中学生以上が自転車を購入するときにだけ、提示が必要となる。

持ってない人は、自転車屋さんで安全な乗り方の説明を受ける。いまだって、ブレーキとか多少なりとも説明を受けるでしょ。そのついでって事ね。

伝えるべきは
 左側通行遵守。
 傘禁止。
 携帯電話禁止。
 夜間のライト必須。
 守らないで捕まると、罰金あるよ。
 その他。
こんな事だけで良いんじゃないの?

この説明をきちんと聞いたら「理解し、納得しました」用紙に署名するだけ。そうすれば受講証を貰える。今度自転車を買い替える/買い足すときには、この受講証で大丈夫。
なお署名した用紙は、自転車屋さんが警察に届ける。そうすれば受け取った警察では、誰が自転車免許を保有しているか把握できるよね。

ただし!自転車屋さんの手間が増えるので有料。防犯登録は500円じゃないですか。受講証発行も500円。もちろん2回目以降は払わなくてよい。

ところで、かなり最初のほうに書いたけど、道路交通法って内容が変わることがある。だから受講証には有効期限を持たせても良いと思う。期限切れの場合には、新しい自転車を購入するときに再び講習を受けて、もう一度500円支払う。

もっともこれには大きな欠点があって、有効期限が切れたのに自転車を買い替えない人は、古い受講証のままでいつまでも乗り続けることが可能。これマズイよね。どうする?解決策が思い浮かばない。

もう1つ問題なのは、500円は自転車屋さんの売り上げになる点。免許という方式で、中学までは無料としてもその後は有料。これは国庫金に入るわけだから、税金と同じように何か世に役立つことに使えるかもしれない。でも自転車屋さんに入るものは・・・個人的には、それで構わないと思うけど、そうは思わない人もいるような気がします。

追記

有効期限が近づいたら、更新のお知らせ葉書を郵送するというのは考えました。講習を受けた人が誰なのかは警察に連絡済みなので、構造的には可能。発送元は、個々の自転車屋ではなくて国ね。ただしこれは、純粋に税金からの支出となってしまいます。免許制度みたいにそれなりの収入があれば車の免許更新と同じわけですし実現の可能性は高いのですが、500円が自転車屋さんの収入になる方法だと難しいかも。

でも自転車屋さんは、たとえ500円であっても収入になるなら講習を実施してくれるかも知れませんが、収入ゼロのボランティアじゃ、それこそ無理でしょう。

新しい道路交通法を周知徹底するために、受講証に有効期限を持たせるべきだとは思いますが、期限切れになっている人に、それをどうやって伝えるのか。難しいですよねぇ。
そうなると、国で実施する【免許】制度じゃないとって話に戻ってしまうのですが、これが実現するのはかなり先になってしまうかも知れません。そもそも実現するかどうかすら曖昧。

あぁそうか!
1つ方法があるとしたら、保険ですね。
講習会の受講証があれば、割安の自転車保険に入ることが可能にしておく。既存の保険についても割引を受けることが出来るようにしておく。というか、それを提示しないと保険に入れない。

この方法だったら、有効期限切れは受け付けてもらえないから、更新の可能性は高まります。

でも本当にそうでしょうかねぇ。今でも無保険の自転車は数多く走っています。新たな支出となると、二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。国で行なう免許で、なおかつ強制加入の自賠責という方法ならば抜けはなくなりますが、受講証方式だとそれも難しい。

最後のというか、最悪だとは思いますが、取締りの強化?これって下手すると、取締りのための取締りになっちゃうんですよね。大義名分は安全のためとかになりそうですが、有効期限切れかどうかをチェックするためだけの取締りなんて最悪です。

まぁ落としどころとしては、講習会を500円ではなく700円にして、差額の200円は国に入る。それで更新のお知らせ葉書を印刷・郵送するとかでしょうかねぇ。
もっとも葉書を受け取った人が受講しなければ意味がありません。期限切れのまま自転車に乗ると反則金3万円とかの対応も必要になるのかも?

posted by すた at 11:07 | Comment(8) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
〜〜〜〜〜〜 Posted by スターチャンネル at 2011年09月08日 07:01 〜〜〜〜〜〜
チャーハンさん、はじめまして。

様々な人の意見があって興味深いところです。
自転車の免許というものを新しく作れば、それは原付免許と近いものがあって、違反者への反則金は同様に適用可能ですよね。

とはいうものの、免許が存在しないいま、あえて罰金が決まっているのはなぜかといえば、過渡期なんだと思います。じわじわと、ルールを守らなくちゃという意識を増やしていこうとしているのかなと思います。


〜〜〜〜〜〜 Posted by チャーハン at 2011年09月08日 05:02 〜〜〜〜〜〜
自動車免許を持っている人が道路交通法を知っていて守っているかと問えば、知らないし守っていない人が大半だと思います。
自転車に免許が無い事のデメリットは反則金制度が適用出来ない事だと思います。
いきなり赤キップ(前科が付く)になる事で摘発自体が消極的に成っているのではないかと思います。
自転車に反則金制度が導入できれば多くの問題が解決するように思います。


〜〜〜〜〜〜 Posted by スターチャンネル at 2011年09月06日 12:52 〜〜〜〜〜〜
イーグルさん、コメントありがとうございます。

なるほど。免許制度を施行する際に、中学高校大学などの話は書きましたが、すでに社会人になっている人はどうするんだ?という話がごっそり抜けおちていましたね。

車の運転免許を持っている人は、その更新時期に【同時に】自転車免許講習を受けることが可能というのは、どうでしょうか。余分にかかる時間はせいぜい15分とか長くても30分。免許の即日発行を受ける場合って、30分くらいは待たされますよね。その時間を利用する。

車の免許を持っていない人はどうするか。
講習の時間こそ短くても、往復の時間などを含めて考えると半日とかそれ以上の時間が必要ですよね。
でも、毎月とかじゃありません。まずは1回行くだけ。そのあとは数年後。この程度の時間すら取れないというのは考えにくいものです。

極端な話、小さな子どもが急病になり病院に行くことになったとしたら、もっと長時間かも知れません。もちろん本人の病気でも同じかと。

大人がしっかりしなきゃと言うのは素晴らしいのですが、あまりにもしっかりしていない大人が多過ぎるのが現状です。そういう人々は自らしっかりすべく改善していこうとは、なかなか行動しないものです。
(別に自転車に限定した話ではありません。だからこそ様々なルール=規則が決められているわけです)

やはり、なにかきっかけがないと。

そのきっかけが、免許もしくは、自転車屋さんで10分程度で終わる講習。というような話を書いたんです。

大人が自分でちゃんとやれば、それで大丈夫・・とはなっていないと思うんですが、いかがでしょうか。

いずれにしても、初回に関しては講習免除という方法もあると思います。もう既に自転車に乗ることが出来ているわけですし、学生は別にしても(学生には特に正しい乗り方を身につけてもらい、10年スパンでの改善を目指す)、社会人は申請すれば郵送で免許を受け取れるという方法だって良いのではないでしょうか。

その代わりに、チラシなどとともに、こうしたルールをきちんと守らないと、きっちり取り締まられますと明確にしておく。
そういう資料があってはじめて、大人が自分からしっかり勉強する・・が実現するような気がします。



〜〜〜〜〜〜 Posted by イーグル at 2011年09月06日 11:27 〜〜〜〜〜〜
自転車の免許制度は如何なものかと?
まずは今乗っている大人達がしっかりと乗り方(ルール)を勉強する!それを我が子たちにしっかり教えていく!これが精一杯ではないかと…
社会人となり講習などに行く時間もなかなか取れないような人は自転車に乗れなくなってしまいますからね。
自分も含めてですが大人がしっかりしなきゃならんと思います。

〜〜〜〜〜〜 Posted by スターチャンネル at 2011年09月05日 22:32 〜〜〜〜〜〜
moumouさん、コメントありがとうございます。

免許制でも講習受講証でも、名称はなんでもかまわないのですが、自転車に乗る人がこんな風に制約を受けるようになると、逆に保険は充実するかも知れませんね。現在は自転車だけの賠償保険・傷害保険って、かなり割高ですが、免許という制度の枠が出来ると、原付の自賠責と同じような形も存在可能かも。

もっとも自賠責だけじゃ足りないんですけど、任意保険にしても新商品が登場する可能性は高くなるような気がします。


〜〜〜〜〜〜 Posted by moumou at 2011年09月05日 22:09 〜〜〜〜〜〜
私の免許制定案も【次は免許制度なんて不要ってお話。】に近いですね。今はあまりにも無教育で野放しですから講習を受けたうえでルールを学ばせる。そのうえで警察も取り締まるぞと。また事故の場合もルールを守らない場合は保険も降りないし補償もされないと。それだけでもだいぶマナーが向上しそうな気がします。

〜〜〜〜〜〜 Posted by スターチャンネル at 2011年09月05日 19:58 〜〜〜〜〜〜
Muirwoodsさん、コメントありがとうございます。

車道を通ってはいけないというのは、今の日本だと無理っぽいです。車道と歩道の区別がない狭い道路、つまりは車道しかないと言えるような道が、あちこちにあります。

代替の道があればまだしも、そこしか無いということも多かったりするので、この条件だと通りにくいかもとか思ってしまいました。

あと8Km以下って、どうやって乗っている本人が分かるのか?すべての自転車に速度計の設置を義務付けないといけないのですが、それは費用負担をどうするかで大きくもめそうです。


〜〜〜〜〜〜 Posted by Muirwoods at 2011年09月05日 19:36 〜〜〜〜〜〜
道交法の徹底と、自転車免許の議論は、なかなか奥が深いですよね。

個人的な意見としては、

1)免許未取得者

・歩道を時速8kmでしか走ってはいけない。
・車道通行禁止。

2)免許取得者(取得条件等)

・小学校4年生以上であること
・歩道を走る場合は、時速8km以下
・車道を走る場合は、道交法を遵守すること
・違反した場合は程度に応じ免許停止
・無免許運転&違反については、道交法に準じた
 罰金等の刑が処される

いかがでしょう?

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