
クロスバイクのSirrusの頃から数えて2万2千Km以上使っていたフルクラム社のレーシング5というホイールですが、ハブの回転性能はとても満足。軽さはそこそこで80点かな。ただそれを補っても余りある魅力は3万円前後という価格です。
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先月(2012年10月)から使い始めたPROFILE DESIGN社のALTAIR52ですが、私が選んだのはクリンチャータイヤ用なのでカーボンリムとしては重いほうなんです。それでもレーシング5よりも軽いのが魅力。チューブラータイヤ用ならぐっと軽くなりますけどね。ハブの回転に不満はなく、私にとっての一番の魅力は52mmというリムの高さです。
最初は35mmのものにしようと考えていたのですが、それだと高速巡航性能に関してレーシング5との差は微々たるものかも知れないと思ったのです。せいぜい1〜2Km/Hの差かな。もうちょっと欲しい。
かといって60o以上ものリム高のものは、やはり横風の影響を大きく受けやすそうですし、なによりもそのほとんどがチューブラータイヤ用だったりするわけです。ごく一部にはクリンチャータイヤ用も存在していたので非常に魅力的でしたが、今度は価格という問題がありました。簡単にいえば20万円です。この値段になると簡単に手を出せません。もちろんもっと安いものもあるのですが、レーシング5よりも重くなってしまうのでは本末転倒というか、私の希望とは合っていません。
もちろんレース主体で使用するのであれば、その性能はとても有意義でありチューブラー専用であろうと20万円であろうとも構わないと思います。しかし私の場合にはレースではなく、都内の道(信号多い)を走る事が主目的なので、どのホイールにしようかと悩んだ次第です。チューブラータイヤだとバックパックを使用しない限り、どうやっても予備を2本持てません。でも私は予備を2つ持ちたいんです。その点クリンチャーならば、チューブ2本を持つことは容易なのです。
それでも一時は、この20万円クラスであるMAVIC社のCOSMIC carbon SLRにしようと考えていました。ディープリムホイールの定番というか人気商品ですよね。見た目もカッコいいし。
最終的にこれを諦めたのは、価格面もありますが商品コンセプトの問題でした。MAVICのホイールは原則としてレースでの使用を前提としています。ですから定期的、もっといえばレースごとのハブ・メンテナンスを必要としています。きちんとメンテナンスしさえすれば、非常に高いレベルの性能を保証してくれます。でも都内主体での使用ですから、週に1回のハブ・メンテナンスはさすがに悩みます。たまに走る距離が短い週があったにしても月に2回ペース。
いやもちろん、月に1回とか2か月に1回だって、きっと大丈夫なんでしょう。他のメーカーのホイールだったら、気にせず使い続けてしまうかも知れません。けれどMAVICのものは違いが大きく出てくるような気がしてならないんですよね。だからこそ普段使い用ではなく決戦用として購入する人が多いんだとは思います。
そんなことから、日常的に使用したい。横風の影響はあるかも知れないけれど、それほど大きくはなさそう。巡航速度が4〜5Km/Hくらい上昇するかも知れない。という希望が固まった結果、ALTAIR52になったのです。
購入してから既に千Km走りました。
私にとっては、希望通り普段から普通に使えるホイールです。横風の影響は、かなり少ないです。そして巡航速度は4〜5Km/Hは厳しいものの、3〜4Km/HはUPしました。価格面でもCOSMIC carbon SLRの半額程度だったのも嬉しい限りです。
あと、使っている人がかなり少ないというのも、なかなかどうして楽しいものです。
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フルクラム社のホイールですが、レーシング5ではなくてレーシング3だと、一気に魅力度が上がっていたと思います。なによりもきちんと軽い。価格は5万円程度かな。もしもこれを買っていたのなら満足度90点だったかも知れません。